目次
- はじめに
- 片麻痺とは
- 片麻痺・脳梗塞の後遺症で起こりやすい身体の変化
- 片麻痺で起こりやすい症状
- 当院での治療
はじめに・・・
当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
コチラのページを見られている方は、脳梗塞などの後遺症などによる片麻痺で、日常生活にお困りの方やその家族の方が多いと思います。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害や中枢神経の問題では、急激に悪くなることが多く、今まで不自由なく過ごしていた生活から一変し、さまざまな困難があり大変なことと存じております。
当院では、そういったお悩みを少しでも改善し、よりよい生活を送れるようお手伝いさせて頂きます。
片麻痺とは
片麻痺とは、脳や脊髄などの中枢神経が傷つくことによって引き起こされる神経症状です。
人間の身体は脳から神経を伝って信号を受け取り、様々な動きができるようになっておりますが、脳卒中などの脳血管障害、脳損傷や脊髄損傷などにのさまざまな原因により脳や脊髄が傷つき信号が送れなくなくなることで、身体の半分など各部位が制御できなくなる状態です。
麻痺している側を麻痺側と呼び、麻痺がない側を非麻痺側と呼びます。
脳や脊髄などの中枢神経は、傷がつくと再生する力がない為、片麻痺は長い期間日常生活に影響します。
片麻痺の原因として一番多いものは、脳卒中によるもので、そのなかで、脳の血管が詰まってしまうものが脳梗塞、脳の血管が脆くなり破れてしまうものが脳出血となります。
また、脳卒中などの脳血管障害以外にも、脳腫瘍などの手術後後遺症などにもみられます。
片麻痺で起こりやすい身体の変化
片麻痺では、身体の半分がコントロールが上手く効かない状態があるため、さまざまな日常生活動作での特徴的な変化が見られます。
またこういった身体の変化は年を重ねるとともに悪化していくことが多く注意が必要です。
姿勢の変化
脳梗塞の後遺症などによる片麻痺には、代表的な姿勢が見られます。
ウェルニッケ肢位と呼ばれ、図のような手の位置や足の状態になりやすくなっています。
細かく見ていくと、上半身では、
- 肩→内側に巻いている状態(内転・内旋位)
- 肘→曲がった状態(屈曲位)
- 前腕→内側に捻った状態(回内位)
- 手関節→手首を曲げた状態(掌屈位)
- 指関節→曲がった状態(屈曲位)
下半身では
- 股関節→伸びた状態(伸展位)
- 膝→伸びた状態(伸展位)
- 足関節→つま先を内側に伸ばした状態(内反・底屈位)
といったような、特徴的な姿勢をとることが多いです。
しかし、高齢者においては、日常生活において座っている動作が多いので、下半身においては全て逆の姿勢をとることがあります。
歩く時の姿勢の変化
脳梗塞後遺症などの片麻痺では、特徴的な歩行の一つとして、ぶん回し歩行があります。
ぶん回し歩行では図のように、麻痺している側の足を前に出す時に円を描くように外側に降り出してから、足を前に出します。
片側に麻痺があることによって、麻痺している足が曲げ伸ばしがスムーズにできずに、足を伸ばしたまま、骨盤を持ち上げて、足を外側に出してから前に運ぶことによりこのような歩き方になることが多くあります。
こういった歩き方では、骨盤も持ち上げて足振り出したり、バランスが崩れやすかったりなどで、腰などにも負担がかかりやすくなっている状態が考えられます。
関節の変化
脳梗塞後遺症などの片麻痺では、関節の拘縮などにより、関節が固まり動かしずらくなる又は動かせなくなることがよくあります。
図のように、肘で見てみると、麻痺のある方では、上腕二頭筋のような曲げる筋肉(屈筋群)の力が強く、曲がったまま固まる(拘縮)または、関節が動きずらくなることが多くなります。
また、肘を曲げた状態になるため、上腕二頭筋は短くなったまま固まり、反対の動きをする上腕三頭筋は常に引き伸ばされている状態にあるため、筋肉の弱くなったり、固まったり、することで血流の循環も悪くなるという悪循環が起こります。
こういった状態は肘だけではなく、麻痺のある側では、身体の各関節で起こってきます。その状態のまま使い続けることで、バランスの差が大きくなり、身体の負担が大きくなり、日常生活動作でお悩みが増えていってしまいます。
片麻痺で起こりやすい症状
- 肩こり
- 肩関節の亜脱臼
- 腰痛
- 神経痛
- 指先の痺れ
- 膝痛
当院での治療
ラフター治療院では、脳梗塞の後遺症や片麻痺の方は、主に慢性期(維持期)の方に多く利用していただいております。
脳卒中など原因となる疾患が発症し、病院で治療、急性期、回復期とリハビリを行い、退院後の日常生活で出てくる多くのお悩みをお伺いし、ご本人の主訴や身体の状態を検査し施術を行なって参ります。
片麻痺の症状は、個人の生活や、既往歴、過去の姿勢やクセにより、痛みの出る場所やお悩みが変わります。
当院では、そういった一人ひとりのお悩み、身体の特徴に合わせて施術を変えていくため、様々なアプローチにより症状の改善を行っていきます。
鍼による施術
お灸による施術
手技療法
運動療法
ストレッチ
鍼を使った電気治療
治療の流れ
- 問診
- 検査
- 施術方針の確認
- 施術の説明
- 施術
- 体操など日常生活指導
- 終了